No.029 : どのようにして猫の攻撃性をなくしていくのか - part 2(遊び)

愛猫と上手に遊んでいますか?

こんにちは。

 

前回に続いての猫の攻撃行動についての第2弾です。

 

攻撃行動の大まかな種類についてはこちらを参考になさってください。

 

今回は、遊びが興じておきる攻撃行動についてです。


遊びが起因となる猫の攻撃行動 (Play Aggression)

これは原因が分かりやすいですね。


人と遊んでいて気持ちが高ぶる。そう、興奮状態になってしまいそのまま手や足を攻撃してしまう、というものです。


この行動は子猫の時によくみられますが、去勢して幼児性が残った男の子にもみられることがあります。


そしてなにより、猫との遊びに人間の手や足を使っていることが多いです。

遊びに手や足を使っていると猫ちゃんにとって人間の手や足が魅力的なオモチャに早変わり!


ましてや小さいときに繰り返し手や足で遊んだ経験があり、手や足に爪や歯があたっても何のおとがめもない生活を送っていると、その行動が当たり前になってきてしまいます。


その結果、大人になって力が強くなってもその頃同様に遊ぼうとしてしまいます。


すると人間サイドとしては「あ、痛いっ!! やめて〜」となりますが、それは猫ちゃんには伝わりません。


そして結果的に「うちの猫は怖いんです。。」となってしまうことがあります。

遊びが興じての攻撃行動の対策例

この遊びが原因の攻撃行動がみられる時は、手や足で遊ぶのをすぐにやめてください。


そして猫のオモチャを使ってたっぷりと遊んでください。

手で遊ぶのは実際とても楽しいですし、追いかける猫ちゃんをみているのも幸せですよね。

でもやめてください。お願いします。


オモチャは良くある猫じゃらしやボール、その他に棒の先に羽や人形がついたものなど様々あります。

猫ちゃんによって好みがありますから色々と試してみてください。


より攻撃行動が強くみられる場合だと、手や足から離して遊ぶことができる釣り竿タイプのものがいいかもしれません。


引っ張られて壊れてしまうことも勿論ありますが、咬まれたり引っ掻かれて痛い思いをしたり辛い思いをすることを考えると安い買い物だと思います。



それでも手や足に引っ掻いてきたり咬んだりしてきたら、すぐにオモチャをしまってその場を離れてください。言葉も発さず、完全に無視してしまいます。


そうすることで猫ちゃんに、爪や歯をあててしまうと遊びが終わってしまうと覚えてもらうんです。

こうして猫が遊びで引っ掻いたり咬んだりする行為を少なくさせていきます。


それでも猫ちゃんにとってはたっぷり遊べているので、ストレスはかからない筈ですから、とっても優しいやり方ですよね。


ちなみにこれは犬の甘噛みのトレーニングでも使うテクニックです。

気をつけていただきたいこと

絶対に叩かないであげてください。

思わずでも叩いてしまうと、手を怖がってしまったりと結果的に信頼関係が崩壊し、

攻撃行動が他の原因に変わっていってしまうことがあります。


また天罰的に水鉄砲やスプレーなどで水を掛けて脅かすなどのやり方も多くみられますが、

これは注意してくださいね。

人が水をかけているのを認識されてしまうと人間との信頼関係がなくなってしまいかねます。

もしやるのであればやり方を十分に気をつけてください。


次回は猫が本能として持っている捕食行動が原因となる攻撃行動についてです。


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